あらすじ毎週更新! 役柄紹介、記者会見リポートも! 2011年夏ドラマ

向田邦子ドラマ「胡桃の部屋」
7月26日 スタート NHK総合 毎週火曜 午後10:00〜午後10:50
出演者
松下奈緒/瀬戸康史/臼田あさ美/原田泰造/井川遥/西田尚美/竹下景子/蟹江敬三 ほか
スタッフ・音楽
原作:向田邦子「胡桃の部屋」/脚本:篠崎絵里子/演出:渡邊良雄/演出:一木正恵/制作統括:高橋練
概要
没後30年・向田邦子作品を松下奈緒主演でドラマ化
没後30年となる向田邦子の小説「胡桃の部屋」をドラマ化。向田作品らしいユーモアを交えながら、家族が抱えている悩みが胡桃の中にある「胡桃の部屋」のように一つひとつ明らかになっていく模様を描く。作品の舞台となるのはバブル前の1980年頃の東京。リストラで蒸発した父の代わりに一家を守ろうと奮闘する主人公・三田村桃子を軸に、一筋縄ではいかない男女の関係や家族の絆を描く。桃子を演じるのは、昨年の連続ドラマ小説「ゲゲゲの女房」でヒロインを務めた松下奈緒。1年ぶりのNHKのドラマ出演となる松下が、家族の幸せを取り戻すためにひたむきに頑張る主人公を演じる。
キャストプロフィール
三田村桃子(松下奈緒)
三田村家の次女。生真面目で不器用な性格。絵本の出版社「よつば出版」で編集者をしている。失踪した父に代わって、家族を守るために奮闘する。
三田村研太郎(瀬戸康史)
三田村家の長男で私立大学の3年生。就職活動を控えているが、父の失踪で自分の生き方に疑問を持ち始める。
三田村陽子(臼田あさ美)
三田村家の三女。喫茶店でアルバイトをしながら医者との玉のこし結婚を狙っている。優秀な姉たちにコンプレックスを感じている。
都築実(原田泰造)
忠の部下。妻と娘が家を出て行ってしまい、別居中。上司の忠が失踪した後、桃子の相談相手になる。
清水咲良(井川遥)
三田村家の長女。美人で要領が良く、エリート商社マンと結婚して勝ち組人生を歩んでいるように見えるが、夫の不倫に悩んでいる。
恩田節子(西田尚美)
東京・鶯谷で小さなおでん店を営んでいる。居場所を失った忠と知り合い、自分の部屋に住まわせることに。
三田村綾乃(竹下景子)
桃子の母。ひたすら夫・忠に仕えてきた良妻賢母だったが、夫が失踪したことで次第に不安定になっていく。
三田村忠(蟹江敬三)
桃子の父。頑固で厳しい「昭和の父」。会社一筋で働いてきたが、突然リストラされて職を失い、失踪してしまう。
記者会見情報
没後30年を迎えた向田邦子作品をNHKがドラマ化する「胡桃の部屋」(7月26日スタート)のスタジオ取材会が、東京・世田谷の東宝スタジオで行われた。国民的ドラマとなった「ゲゲゲの女房」から約1年、ヒロインの村井布美枝を演じで大ブレークした松下奈緒が再びNHKのドラマに主演するとあって、大勢のマスコミが駆け付けた。まずはスタジオ内に作られたセットで昭和56年の三田村一家の正月風景を撮影した後、会議室で質疑応答が行われた。「ゲゲゲ〜」の義理の母娘から、今回は実の母娘を演じる松下と竹下景子を中央に、井川遥、臼田あさ美、瀬戸康史、蟹江敬三ら三田村一家6人が顔を揃えた。「向田さんの作品は、一度は経験してみたかった」と念願だった向田作品出演への意欲を語る松下を筆頭に、晴れ着姿の井川、臼田の3人はまるで本当の美人姉妹のよう。同じ昭和の女性でも、「ゲゲゲ〜」の漫画家の妻とは違う女性像が期待できそうだ。
こういう時代だからこそ、このドラマを見て元気になってほしいです!(松下奈緒/三田村桃子)
今日はお暑い中、お集まりいただきありがとうございます。三田村家は家族6人が集まることが珍しいので、今日はみんなで集まれてうれしいです。今回が最初で最後なんじゃないのかなと思ってしまうくらいですが(笑)。向田邦子さんの作品は「阿修羅のごとく」や、最近では「向田邦子の恋文」を見ました。女性らしさの中にも強さや弱さがあったり、人間というのは一筋縄ではいかないものだと思わせてくれる部分が好きでした。一度は経験してみたかった向田さんの世界観をもとに、今回は脚本家の篠崎さんがまた新しい世界観でしっかりと書いてくださっています。憧れの役をいただいて最初は驚きましたが、普通の役を普通にやれるのが一番の難しさでもあり、面白さじゃないかなと思っています。今回、三田村桃子という役を通して、私自身が家族のあり方や家族の絆をビビッドに受け止めて、それをお芝居に反映していけたらいいなと思いながら撮影させていただいていますし、この温かい家族の中でお父さんとは違う意味で“大黒柱”を目指して演じています。今、こういう時代だからこそみなさんに見ていたただきたいですし、このドラマを見て元気になってほしいと思います。
子供のときから向田邦子作品の大ファンでしたので、本当にうれしいです!(井川遥/清水咲良)
桃子の姉の咲良(さくら)を演じさせていただきます井川遥です。私は子供のときから向田邦子さんの作品の大ファンで、(向田作品に出ることを)この仕事を始めてからの大きな目標の一つとしてきましたので、この度、こうしてキャスティングしていただいたことをうれしく思っています。私が演じる咲良は原作にはない役で、今回、脚本の篠崎さんが、女の子が3人集まるとよりキャラクターがはっきりしてくるということで作られた役ですが、勝ち組だった咲良が夫に不倫され、万引きをして捕まってと、どんどん今までの人生で味わったことないような挫折をしていきます(笑)。“ここでお姉さんどうするんだろう?”という感じですけれど、そうしたちょっと人間くさい感じを表現できたらいいなと思っています。撮影現場は本当に楽しくて、兄弟姉妹だから、家族だからこそ本音がぶつかり合って、見ていてクスッと笑えるようなおかしいシーンがたくさんあると思います。現場が楽しんでやっているものをお伝えできることが何よりだと思いますので、精一杯演じさせていただきたいと思っております。
家族ってこういうものなんだなって私自身あらためて感じています!(臼田あさ美/三田村陽子)
三女の三田村陽子をやらせていただきます臼田あさ美です。私が演じる陽子は、勝ち組と言われる咲良お姉ちゃんや、とにかくしっかりしていて頼りがいがある桃子お姉ちゃんが自慢で、でも、それをちょっとコンプレックスに思ってしまう部分があって、お母さんや弟からは「だらしない!」などと怒られても笑ってごまかすような、とにかく明るく奔放なキャラクターです。でも、そんな中にも陽子ならではの思いや葛藤があるので、それをちゃんと伝えたいですし、そういうところを見ていただきたいと思います。三田村家は温かい家庭で、先日もお姉さん2人の手が私に触れるシーンがあったんですけれど、本当に温かくて、松下さん演じる桃子の「大丈夫、私が何とかするから」という一言が頼りになって、“ああ、家族ってこういうものだな”と、私自身あらためて感じています。最後まで精一杯やりきりたいと思いますのでよろしくお願いします。
研太郎の成長を全6話を通して見ていただけたらいいなと思います!(瀬戸康史/三田村研太郎)
「胡桃の部屋」という作品は、お父さんが急にいなくなったりとか、お母さんが不安定になったりして家族がばらばらになってしまう物語ですが、そんな中にも、ちょっとした温かい部分や小さな幸せを感じることができる作品だと思うので、見ている方も悲しい部分だけじゃなくて、ホッとする部分をこの作品の中に探してほしいと思います。僕が演じさせていただく研太郎という役は三田村家の長男で、兄弟姉妹の中で1人だけ男ですけれど、僕も実生活では同じ境遇なので研太郎の気持ちは分かります。今までずっと目標にしてきた親父の背中がパッと消えて、どこに行っていいのか分からなくなって進路に迷ったりもするんですけれど、それでもやはり研太郎の成長というものが見られると思います。どこか不器用で素直になれない部分も持っているんですけれど、家族思いだったり、人一倍お父さんが好きだったりする少年心というか、男心みたいなものが見られると思うので、研太郎の成長を全6話を通して見ていただけたらいいなと思います。
僕らの世代の男性が見たら、かなり共感できる部分があると思います!(蟹江敬三/三田村忠)
家族がばらばらになる原因を作った張本人で申し訳ないですけれど(笑)、この「胡桃の部屋」は向田邦子さん原作の短編小説で、それを脚本の篠崎さんが見事に登場人物一人ひとりを膨らませて、向田さんの作品を上回るくらいのかなり面白い本になっていると思います。ご覧の通りのすごくいい家族をなぜ捨てるのか。まあ、私の経験からも家族というのは時として支えあって非常にいいものですけれど、時として非常にうとましく、“ああ、こんなもの捨ててしまいたい”と思う気持ちは分からなくもないです。僕が演じる三田村忠という人物は、貧しい育ちから一生懸命勉強して大学を出て一流会社の部長にまで上り詰めて、戦後の経済成長期の中核となって働いた世代です。それがある日、突然、会社をクビになり、それまでの自分の人生が音を立てるようにガラガラと崩れて、結局、家族を捨てて逃げてしまいますけれど、彼にとって父親とは家族を支えるものだとしか思っていなくて、家族に支えられる父親という発想がなかったんでしょうね。僕らの世代の男性がこのドラマを見たら、素直に共感できる部分があるんじゃないかなと思います。とにかく面白いのでぜひよろしくお願いします。
30年連れ添った夫婦なのに、こんなに会えない夫婦役は初めてです!(竹下景子/三田村綾乃)
30数年連れ添った夫婦の役ですが、こんなに会えない夫婦の役は初めてです(笑)。向田さんの原作をかなり大胆に脚色されて、本当にドラマチックな家族の物語になっています。お父さんがいなくなったことで家族がばらばらになりそうになって、耐えていたように見えるお母さんもひどくボロボロになるんですけれども、そんな時に桃子が中心になってこの兄弟姉妹が4人で精一杯やっていきます。本当によくできた子供たちで、そういう子供たちを育てたのはこのお父さん、お母さんだと思うと、お父さんにとっては不幸な出来事があったわけですけれど、この家族はなかなかしっかりした生活を築いてきたんだろうなと思います。現実にこんなことが一度に起きたらとても耐えられないと思うんですけれど、それもまた家族の力で乗り越えていくんですね。こんなに力を与えてくれる家族像はないと思います。この仕事を長くしていると、いい大人、いいお母さんという役をやらせていただくことが多いのですが、今回は、それにプラスして、大胆さやしたたかさも持っている綾乃さんを演じています。昭和の香りはするけれど、今に通じるところのある素敵なドラマになっていると確信しています。